大人数でとても長い塀を作ってきました

先週は大人数をかけてとても長い塀を作ってきました。

 

もちろん、多少の違いはありますが、塀造りの基本は皆さんがよく知っているあの、グレーのブロックを積むような作業が基本です。

 

昔は切り石を積んだり、石垣に漆喰に瓦、などでしたが、今ではほとんどはブロック積みだと思って良いです。

 

同業者には当たり前だと怒られそうですが、まず大事なのは測量です。当たり前ですが、どんな坂でも勾配がついていても、基本は水平垂直に据え付けます。

そして、ちゃんと鉄筋を入れて作ります。さまざまな模様や色や素材に見える物も、たいていのものはブロックと同じで、中には穴があいていて、上に書いたような事を必ず守って塀をたてます。

 

多分さまざまな事が過去に試されてきたのでしょうけれど、日本はとにかく地震の多い国なので、今のところ現実的な値段でできる工事として(しかもよく考えると薄くて重量物だから、地震には元来とても弱いはずなので)鉄筋入のブロック積みがひとつの答えなのだろうと思います。

 

そういえば以前ヨーロッパの住宅の建築現場が写っていてショックを受けたのですが、最もスタンダードな4~5階のアパートの建築方法が、ブロックをセメントで積み上げて行くだけ、というものでした。鉄筋が入っていない・・・とてもショックでした。そして、そのブロックの周りにウレタンなのか発泡スチロールなのかわからないけれど、20センチ厚ぐらいの断熱材を貼付けて、その上から外壁仕上げをしている・・・・。

地震が無いというのはそういう事か。

 

あらためて私たちが地震の国に生きている事を実感させられました。