造園の植栽

ようやく夏に始めた造園の植栽がはじまりました。

和洋折衷だけれど少し和風寄りの、いわゆるモダン和風の造園です。

 

お客さんの希望で、長い玄関までのアプローチは、桜御影石と白御影石の切り石による和風の延べ段を作る事になりました。

 

この延べ段は、整地して、基礎となる土を固め、砂を多めに固練りしたセメントの団子を何点か並べた上にそっと御影石の切り石を置き、ゴムハンマーで叩いて水平を出しながら並べて行く、昔ながらのやり方で設置しました。ところどころバランスを見ながら御影の丸石を嵌める方向にしました。

目地のセメントはあまりカチッとしすぎないように多めに洗いだしをし、環境によっては苔が寄り付きやすいように考えてあります。

 

綺麗にできたので、綺麗なまま使っていただいても良いですし、ある程度放置して、色も落ち着いて苔などがところどころ入ってきてもいいなぁ、などとお客さんともお話しさせていただきました。

 

ちなみに、御影石は、最高に固いわけではないですが、大理石のように柔らかいわけでもないので、ダイヤモンドの円盤のついたカッター(よく、道路工事でアスファルトの地面を切っているような機械の小さいやつです)で、四辺に切れ込みを入れ、叩いて割り落とし、断面をビシャモン(音でしか聞いた事がないので漢字がわからない。毘沙門なのだろうか?)という、例えるなら薄いカツレツを作る時に肉を叩き伸ばすハンマーのように尖った小さいピラミットが沢山ついていて、その先端にまたしても人工ダイヤモンドがちりばめてある道具で叩くと、ざらざらしたテクスチャーになるのです。

 

ちょっと細かい話になってしまいましたね。

とにかく上手く出来上がって良かったですし、お客さんが満足そうでしたのでとても嬉しく思っています。